治療法
保険外診療
巻き爪マイスター
- 巻き爪マイスターは、巻き爪の矯正具(医療機器)です。コイルばねに内蔵されている超弾性合金ワイヤーが、巻き爪に対し持続的に矯正効果を発揮します。
- 処置は比較的短時間で済み、通常は局所麻酔を行わず装着します。
- 通常は1~2か月の装着で改善しますが、場合によっては3か月以上かかることや再度装着する必要が出ることもあります。
- 爪が極端に短い場合や爪がもろい場合、爪周囲が化膿している場合には取り付けできないこともあります。
- 装着したままお風呂に入れます。
- 装着中は巻き爪マイスターが外れてしまう可能性があるため、サッカーや水泳などの運動は極力控えることを勧めます。それ以外のスポーツは問題ないことが多いです。
リネイルゲル
- 2023年4月に発売された、爪を軟らかくする外用剤です。
- 巻き爪マイスターを装着後に爪に塗布することで、巻きの強い爪に対する矯正効果が高まります。
- マイスターのみの装着と比べ、リネイルゲルを塗布した方が早く治療を完了できることが多いです。
- ゲルを塗布し、およそ24時間後に自宅で洗い流してもらいます。
- ゲル使用希望の方は、その爪が治療に適した状態か、まずは医師の診察が必要です。
マイスター装着前
2か月後(リネイルゲル併用)
4か月後
保険診療
陥入爪手術(フェノール法)
- 再発を繰り返す感染・炎症を伴う陥入爪や重症の陥入爪に対し、食い込んでいる爪の一部を切除した後に、組織を腐食させる作用を持つ薬液(フェノール)を爪母(爪を作る部分)に塗り、食い込んだ部分に再び爪を生えさせないようにする手術です。
- 指のブロック麻酔(指の根元の部分に2回針を刺して麻酔薬を注入します)を行い、10~15分後より手術を開始します。
- 手術時間は麻酔の時間を入れて30~40分程度です。手術した場所は縫いません。
- 通常は1回の手術で1本の足趾の陥入爪を行います。
- 長所は保険適応のある治療であること(すなわち治療代が保険外診療よりも安価)、化膿していてもできることです。
- 短所は爪の幅が狭くなり、爪の形が長方形に近くなること、術後暫くは毎日塗り薬を塗る処置が必要なこと、再発率のある治療法であることです。
- 手術予約を取ってもらう必要があるため、希望したその日には出来ません。
料金
保険外診療
巻き爪マイスター
全て税込みです。
巻き爪マイスターの装着(1か所につき;材料費+手技料として): 5,500円
巻き爪マイスター装着+リネイルゲル塗布(1か所につき): 10,000円
初診時
初診料3,300円が追加となります。
再診時
①巻き爪マイスターの調整のみ、脱着のみ(1か所につき): 1,100円
爪切り処置の併用(1か所につき): 220円
②外れたマイスターを再装着(1か所につき): 2,200円
*但しそのマイスターが再利用可能な場合に限ります。
*マイスター装着翌日に外れてしまった場合には、再診料として1,100円のみ頂きます。
③リネイルゲルのみ追加で塗布(1か所につき): 5,600円
- 装着は原則予約制となります。装着する日時・時間については看護師と相談の上決めてもらいます。外来が混み合う日時・時間(午前診察・午後診察の終わり近くや土曜日)には装着できません。
- 再診時に新しい巻き爪マイスターを装着する場合は、1か所につき5,500円+1,100円(再診料)かかりますのでご了承下さい。リネイルゲル使用の場合には、プラス4,500円がかかります。
- 巻き爪マイスターは装着後、3か月経過してから外す場合が多いです。リネイルゲル併用の場合は、1~2か月後に外せることが多いです。
- マイスター治療を行うことを決めた日に施術日を決めず、御本人の希望で後日お電話にて施術日の予約を取る場合、あるいは一度決めた施術日を変更する場合、1回あたり1,100円(税込)の料金を後日頂きます。
- 施術自体のキャンセルの場合、キャンセル料3,300円(税込)を、また当日の無断キャンセルの場合は5,500円(税込)を次回来院時に頂きます。なおキャンセル料をお支払い頂けない場合、次回の施術を受けることができませんのでご注意下さい。
保険診療
陥入爪手術(フェノール法)
3割負担・・・4,200円+処置料、処方箋料、薬剤料(抗生剤・鎮痛剤の飲み薬、抗菌剤の塗り薬)等がかかります。
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