当院では日本皮膚科学会より出されている「掌蹠膿疱症診療の手引き2022」に準じて診断、治療を行っております。
実際の治療で主軸となるのは⑷のステロイド外用ですが、それ以外にも当院では⑸のエキシマライト光線療法を積極的に行っております。通院可能な方は週に1回通院の上照射しております。また皮疹がやや酷い方には⑹ビオチン療法、⑺漢方薬内服を積極的に取り入れておりました。
なお、⑻チガソン®は口唇炎,口内乾燥、落屑などの副作用が多く、また内服中の催奇形性や精子形成能に異常をおこす可能性があるため、若い方には投与しづらい薬剤です。
また⑼生物学的製剤に関しては、乾癬の「生物学的製剤使用承認施設」でなければ投与できず、当院は承認施設となっていないため使用できません。
なかなかこれ!という治療薬が無い中、2025年3月に⑽オテズラ®(アプレミラスト)内服が、新たに掌蹠膿疱症に適応を持つ薬剤として追加承認されました。